2017年5月6日

シグナルレポートについて


シグナルレポート(RS/RSTレポート)に関しては、定めがあって更新の際には交換をすることになっています。アマチュア無線業務の中心的な話題と思います。

必ず交換すべきこのレポートですが、実際の運用はさまざまであると感じます。
例えば、強いQSBがあって、一番下では聞き取れないような状態で果たして59あるいは599かというと、微妙だと思います。
また、Sの定義もメーターが9だったら9、というようなことではありませんし、プリアンプを入れる入れないでそもそもメーターの読みは変わってくるので何とも言えません。

私は『ビギナー・ハムのためのオペレーション・マニュアル』(CQ出版社)を重宝しているのですが、これによるとR=5とは「完全に了解できる」と定義されています。つまり「完全に了解できない」のであれば、5にはならず4以下となるのかと、考えます。
Sも9は極めて強い信号となっており、「強い信号」は7と定義されています。

電話でないと、なかなか双方の設備を説明するのはむつかしいところがあると思いますが、少なくとも自分の側の設備は送り出す側はわかっているはずですから、それが先方でどのように入っているかを知ることは大事です。そう思えば正しいRS/RSTレポートを送ることは重要と思います。

私の場合は、そうは言いつつ、実際のレポートに関しては、Phoneの場合は、Sに関してはメーターをみて答えるようにしています。私の使用リグのうち、IC7000Mは、プリアンプを入れないと入感レベルが低いため常時入れた状態ですが、そのうえでのメーターの読みを伝えています。時々あれ、と思うくらいSレベルが低く音がよく来ているケースがあります。
IC7600は通常プリアンプは入れていません。プリアンプを入れないでやっとはいっている局はアンプを入れても大きくは違いません。交信できるかどうかはSの問題ではなくSN比の問題だと感じます。そのうえで、Phoneはメーターを見るようにしていますが、CWに関しては、「耳」で決めています。耳が痛いほどの入感状態は「9」、強く入っていると感じられる水準は「7」、取りにくいと思うくらいの水準は「3」、やっと聞こえるを「1」などとして、偶数は使っていません。そこまで詳しくできないので。
まれにTが9ではないと思うことがありますがTを9以外で送るのはむつかしいですね。
そうなってくるとSが「3」であればRが「5」とはSSBやCWではなりにくいことになります。直接波で状態が安定していれば53/539もありですが、多少のQSBを伴うと、信号的には43/439になると考えています。


まだ、開局5年なので経験はこの世界で浅いですが、ここのところの交信を聞くと、以前より情報交換の量が減ったように感じます。コールサインとシグナルレポートの交換が終われば交信が終了するのが普通になってきているように思います。
Phoneでは、メーターを見ながらのシグナルレポートが交換されていると思いますが、CWでは、「59」「599」が増えているような気がします。コンテストになると59以外のレポートを聞くのはまれなように思います。


余談ですが、A1 CLUBが面白いコンテストをされています。「RST以外の情報交換に挑戦できた1交信を1点とする。交信時間が異なれば同一局との交信を何度でも計上できる。」
なかなか、長いCWは大変なところがありますが、私の場合はQTHと539くらいで入ってくればOP名はお知らせするようにしています。海外局も含めてこちらが名乗れば先方も教えてくれます。
好き嫌いがあると思いますので、CQを出すときは相手の方の「様子」を確認しながらですが、プラスアルファにお付き合いいただけると、なお楽しいかなと思ったりします。

以上
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