eQSL/LoTWについて

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eQSLとは

QSLの電子的な発行様式にeQSLというのがあり、急速に普及しています。
eQSLは海外の団体が運営しているサイトであり、そこに発行したい人はユーザーとして登録することになります。
URLは次の通りです:https://www.eqsl.cc/qslcard/index.cfm


ここでユーザーとして登録すると利用が可能となります。
ユーザーには何段階かあり、それぞれで料金が異なります。
基本的なメンバー料金はないようですが、当局はQSLカードのデザインの当局のものにしたいために当初BRONZE MEMBERになり、$12を支払いました。なお、このMEMBERSHIP FEEはよく気が付かなかったのですが、一年更新のようで、継続的にBRONZEであり続けるためには、一年ごとに12ドルのDONATIONが必要な様子です。
そこで当局は、eQSLが非常に便利であることや、無料利用は運営に対する利用者としての分担を十分果たしていないように思うこと、実際に交換している数も多いことから、現在はSILVER PLUS会員となっています。SILVER PLUSはBRONZEよりも特典が多いのですが、MEMBERSHIP FEEは毎月5ドルとなっています。高いとは全く思っていません。

eQSLにはAuthenticity Guaranteedという区分とnon AGの区分があります。これはおそらくなりすましを防止するため、発行されたQSLが正当なものであることを証明するためのもので、AGでないと獲得できないAwardが存在することとなります。確かにFT8を始めて以来、非常に遠いところにある曲とつながることがありますが、それが本当なのかどうかは、正直確認の使用がありません。そんな中、交信がいかにも正しいことの証明がこのAuthenticityということになります。
当局はAGのQSLを発行していますが、AGを獲得するためには、ARRLにて証明を獲得する必要があります。このため、今度はARRLが運営するLog of the world (LoTW)への登録が必要となります。LoTWはQSLの交換ではなくログの交換となります。世界中の各局がログをお互いに公開しあうもので、マッチングするとQSLが自動的に出ますが、きわめて形式的なもので、たとえば「デザイン」といったQSLに大事な要素はありません。LoTWへの登録のためにはARRLに登録をしたうえで必要な証明書コピーして送付することが必要となります。詳細はLoTWのホームページを参照ください。ちょっと面倒ではありますが、証明してもらえると嬉しく感じます。

eQSLに登録すると、QSOデータをADIFというフォーマットでアップロードすることになります。ADIFフォーマットについてはLoTWも同じで、一つ作れば両方にアップデートできます。
ADIFフォーマットにデータを変更するのは、ハムログに機能がありますのでそれを使えば簡単です。検索→複合条件検索と印刷と選ぶと、ADIF作成のためのポップアップが出てきますのでここで「ADIFファイル」への出力を選べばOKです。

eQSLの普及状況は、たとえば当局は2018年12月から2019年11月にかけて1267件のQSLをeQSL経由受け取りました。この間の交信数は3208件ですので、39%となります。BUROのQSLの回収率が7-8割だとして、アクティブなユーザーの半数方はすでにeQSLを使っていると思います。
また、海外との交信は紙QSLでなくeQSLがすでに標準化しているのではないかなと感じます。

ADIFにデータをアップロードすると、相手局がアップロードしたデータとマッチングしたものがINBOXに届きます。INBOXに届いているデータは行ってみればマッチング済みであり、相手局は言うに及ばずバンド、モード、時間が合致しているものです。シグナルレポートは先方が報告するものが掲載あれ、短いですが、コメントを載せることができるようになっています。
一部が不一致のデータは注釈付きでINBOXへ到着します。
たとえば移動局と固定局(例えばJH1DOM/1とJH1DOM)は仕組み上別の局と認識されるため、部分マッチの状態でINBOXに来ますので、合致していると判断すればeQSLを発行します。そのほか重要データに相違がある場合はログを点検し合致していればeQSLを発行し、そうでないと思えば拒絶します。拒絶するのは何となく気が引けるところがありますが、当局は当局のログになければ、拒絶しています。バンドが違う、モードが違うのは紙QSLでもあるかなと思いますが、それなりの割合では発生しています。
なお、FT8を始めるようになり、「ログに存在しない」交信がパラパラ報告されるようになりました。これはFT8の交信の特性上、交信の成立タイミングがこちらと向こうで異なることに由来すると思います。信号が-24dBすれすれで来るとき、こちらからは「応答がない」と見切りをつけて交信を打ち切った場合、先方では「成立した」と認識されるケースがあると感じます。やむを得ないことなので、こういった場合は拒絶しています。

eQSLの良い点、悪い点
QSLが二カ月に一度JARLから届くと、「今回もたくさん来た」とうれしくなります。ただ、そのあとの処理が大変で、一軒一軒ハムログを検索してデータがあっているかどうかを確認し、必要な情報を保管して、最後に紙カードそのものを保管する必要があります。
当局、いろんなカードが来るのはもちろん楽しみではあるのですが、整理ができていません。雑然と保管されている状態です。本当はコールサイン順に並べたりする必要があるのだろうと思いますが、とてもとてもコマーシャルが現役な間はむつかしいだろうと思います。また、一時期、カードをスキャンして保存することを行っていましたが、プリンタが壊れてできなくなってしまいました(今のプリンタはスキャン機能なし)。もらいっぱなし、というのが実態です。
一方でeQSLはデータの形で「カード」が届き、サーバーに保存されているため、いつでも取り出せて検索もかけられる大きな利点があります。
また、カードもふた月に一回まとまってくるのではなく、双方でアップロードすればその時点で到着するので早いです。最近は、FT8などからはそのままアップロードできる機能もあるように聞いており、こちらがアップロードすればほぼ即日カードが届くことになります。早いです。
JARLの年会費は7200円。上述のように基本的なメンバーフィーはeQSLにはありません。ブロンズ会員も年12ドルと安いです。お金を払ってeQSLを利用している人の比率は全利用者の1/4くらいの感じに見ていますが。コストパフォーマンスという点でも、実際はプラスなのかなと思います。
一方で紙カードでないとできないこともあります。紙カードには丁寧なコメントや、回ごとに異なるデザインなど、各局の細かい気持ちが込められていますが、すべてが定型的なeQSLではそうはいきません。細かい情報を伝えたい場合はやはり紙でないといけないところはあると思います。

eQSLは紙カードの代替か?
もう一つの問題はQSL発行をeか紙かどちらかにしてしまうのか、ということです。
私はeQSLの普及に伴って紙カードはおそらく目に見えて減っているだろうと予想しています。発行者の手間から言ってeQSLは圧倒的に楽ですから。
一方でeQSLが紙を完全にリプレースするかというと、そうでもないと思います。たとえば当局はeQSLも紙カードも発行しており、また、eQSLを受け取り紙カードを受け取ることも非常に多くあります。もう少しいうとeQSLは発行の手間がほとんどないので、eをだしたから紙はやめておこうというような発想にあまりなりません。紙とeQSLはおそらく共存していくのでは、と思っています。長期的にはeになっていくだろうなと思いますが。
こう考えると、私はJARLはeQSLの普及をどちらかというと後押ししてくれないかなと思います。会費の一部をeQSLに寄付してJARL会員にブロンズ会員権を一律に与えるなどの方法が取れないものかなと思います。カード交換の手間を思うと、今後のアマチュア無線人口の拡大のためにも、こういったことは前向きに取り組むといいのでは、と少しだけ思っています。

LOG OF THE WORLD(LoTW)について

LoTWはARRLが運営するログマッチングシステムです。
それゆえ、おそらく米国局はこれを標準的なログ交換システムとして使っているのではと感じています。またeQSLをAGにするためにはLoTWに加入することが必須であり、LoTW側でも多くの局との交信が記録されています。
結果として、eQSLを確認しながらLoTWを確認することは私にとっては二度手間に近いため、ややいいのかなと思うところはありますが、当局はLoTWのマッチング状況は見ていません。場合によってはLoTWだけに到着している交信証明が来ているかもしれません。もし、交信証明を集めているということであれば必須なのだろうなと思いますが、二つを同時に精緻に見ていくことは、時間のない人にはむつかしいかなと感じます。
そのほか、LoTWにはそれならではの利点があるはずだと思いますが、また同局はそこまで詳しく調べる時間がありません。
ただ、LoTWに参加していること自体が、海外と交信する際の一つのステータスになっていることを感じます。当局がLoTWに参加していることは公開情報と思われ各種のデータでLoTW局と注が付きます。ちょっとアメリカまで郵便を送るのはずいぶんレトロなやり方だなと思いましたが、やる価値は十二分にある、と思います。

(2019年12月29日)