HOMEへ戻る
アマチュア無線情報のページへ戻る
(概要)
7MHz帯または40mバンドはHFの中心バンド
です。
サイクルピークであれば、一日中、場合によっては夜でも国内が安定的につながります。ただサイクルボトムの昨今(執筆時:2020年9月現在)では、日中にピーク時にしか国内開けない感じになっており、厳しい状況です。サイクルボトムにあっては、唯一頼りになるバンドではあるものの、デジタルモードを除くと正直厳しい、サイクルの復活が期待される状態です。
バンド幅は以前7.100までであったということですが、私がアマチュア無線を始めたころにはすでに7.000〜7.200まで拡大されていました。もっとも、サイクル活動の好いころはSSBはびっしりと国内局が並んでいて、出ようにも場所が見つからないといった賑わいではありました。
また2015年のバンドプランの変更に伴い、それまで私としてはCWのバンド幅が狭いのが不満でしたが、CWも7.045まで広がり、その不満も解消しました。
なお現行のバンドプランは日本は7.030-7.045を狭帯域データとしていますが、おそらくこれは国際基準ではないと思われます。デジタルモードの中心であるFT8の周波数は国際的には7.074とされています。バンドプランの注書きでここの使用が認められていますが、国際的な整合性を思うとこのあたりにこの先の変更可能性を感じます。
サイクルボトムの現在では期待がしにくいのですが、コンディションが全体に上がってくれば、CW/PHONEともあちこちでとQSOが聞こえることがまた普通二なると思います。サイクルボトムの今はそこまではいきませんが、HFといえば7MHz、7MHzといえばHFの代名詞といえるかと思います。
また、たまに夜中に起きて無線機のスイッチを入れると、7MHzで海外局が好条件で入感していることがあります。FT8などを除くと思わぬ国の局が「見えて」います(応答をもらえるかは別ですが)。今この現在でも、きちんとした準備研究をすれば、DXにおいても重要なバンドであることは間違いありません。
(装備)
HFといえば7MHzを指すのであり、HFに出る、ということはすなわち7MHzに出る装備を持つ、ということになるくらいの理解が一般的かと思います。
もちろんアマチュア無線であり楽しみ方は様々ですが、「いつかはHF、いつかは7MHz」という言葉をいろんな機会に聞いてきました。市販のアンテナも、7MHzをカバーするべく、様々な工夫が凝らされている思います。町を歩いていて、屋根の上に上がる立派なアンテナを見れば、そのうちの一つは必ず7MHzをカバーしているはずだと思っています。
とはいえ、JH1DOMは残念ながら立派なアンテナを立てることは集合住宅の制約上できません。モービルホイップで対応をしています。最近は、ベランダに置けそうなDPアンテナもあるので導入しようかどうか、考えています。マグネティックループアンテナ、などもあります。いずれも高価であり、果たして買っただけの効果があるかどうか、自信がないところです。
ただ、一般的に言えば、それなりの装備が必要なバンドだと思います。CWはともかく、SSBは出力は100W、指向性のある良質アンテナはやはりほしいところだと思います。一般的な交信であれば、50Wでも大丈夫だろうと思いますが、あとで書くようなパイルアップなどの問題もあり、できれば100Wはほしいところだろうと思っています。
当局は、SSBは3.5MHz同様あまり出ていません。FT8を除くと多くがCW、たまにRTTYで運用をしています。ただ、その際、当局の利点(固定局)を生かすため、出力は遠慮することなく100Wで電波を出しています。
いいアンテナ、いい装備、さらなる出力で7MHzを楽しむのが、ある意味将来的なJH1DOMの夢ではありますが、いまはデジタルモードとCW/RTTYに特化し、ホイップで工夫して楽しむことに徹したいと思っています。
(伝播状況)
代表的なHFの伝播と思います。
近距離の減衰は大きく、100Wで出力しても、直接波では半径50kmを超えると559をもらうことはむつかしいように感じます。
F層反射波は国内入感状況は良好で、コンディションが良ければ50Wでも国内599で問題なく飛びます。
コンディションの良しあしは、F層反射かどうかがポイントのように感じます。Eスポがでれば当然に7MHzも反射されて飛んでいくように思いますが、Eスポで7MHzがよくつながったというような感覚はあまり持ちません。このあたりの反射がどのようなものかは当局は感覚でしかわかりませんが、そんな風に思いますので報告しておきます。
サイクルボトムの現在(2020年9月)の東京国分寺のMUFはおおむねピークで7MHzです。このことは、日中のコンディションが最高になった時点で何とかバンドが使えるか、ということを示しています。簡易な設備ではなかなか厳しいのかなと思います。
一方で、海外はどうかというと、正直あまり7MHzで海外と交信はまれと思います(近距離の韓国やロシアを除く)。これは、おそらく減衰が激しいからではないかと思っています。JH1DOMの装備では海外遠距離ははやり18MHzより上、といった感じです。最近はRBNやPSK REPORTERなどで自分の電波の海外への伝播状況がわかるようになりました。飛びはまさに周波数と時間帯によりけりなところではありますが、総じて海外遠距離は高い周波数が有利と考えます。
(使われ方)
このバンドは各モードで活発に使われています。
まず、CWですが、7.000〜7.010くらいまではDX用という感じです。そのうえ7.010〜7.015くらいまでが以前は国内の欧文の通信に使われていた、と認識しています。このあたりに移動局がたくさん出る関係で、コンディションが良ければ1/4KHzごとに並んでいるくらいの感じとなります。7.015を超えてくると以前は和文の交信が良く聞こえましたが、最近は聞こえ方が減ったように思います。かわって欧文が上に広がっているように思います。このあたりはCWのバンド幅の拡大とその後のコンディションの低下により、力関係が微妙に変わっているところかもしれません。7.025より上に関してはあまり使ったことがありません。
次にRTTYほかのデジタルモードが7.030〜となります。JH1DOMがRTTYに出るときは大体7.035前後で出ています。
FT8は国内は7.041が指定周波数です。バンドコンディションが悪い中、この周波数でのFT8の交信は非常に活発になされています。上記の通り、FT8の国際的な指定周波数は7.074であるため、7.041でFT8のCQを出しても海外からは応答がありません。国内専用です。一方で海外との交信は7.074で行います。一見このことは面倒なように見えますが、ハム人口が多い日本に関して言えば、このすみわけは実際は合理的なように当局は感じます。ほかのバンドでも国内用のFT8の周波数があればそれもよいのでは、と思っています。
7.045からはSSBとなります。JHDOMはあまり7MHzのSSBをやらないので、詳細は書くほどの情報を持ち合わせていませんが、とにかくびっしりコンディションが良ければ国内の声が聞こえます。CQを出す場所が見つからないのが実際です。そんな状態が7.200の上限近くまで続くというのがSSBの実際で、非常に「にぎやか」です。
逆に言うと、それなりのパワーや装備がないと、いわゆる「パイルに勝てない」ことが起こります。また、混信が起こった場合に「負ける」といった現象が生じます。
7MHzのSSBでは移動局が多数CQを出していて、各種のアワードがそれについているため、ものすごい数の応答が一つの局に対して起こっていてパイルが生じていることが少なくありません。その中に入って呼び続けるかどうかは、アマチュア無線のスタイルによりけりかな、と思います。このようなことから、7MHz/SSBで存分な交信をするためにはそれなりの装備と出力が必要なように思います。特にSSBでは省電力ではなかなかむつかしい部分があるだろうと感じます。
(JH1DOMの交信スタイル)
JH1DOMは、7MHzに関しては、FT8とCW、RTTYで出ています。
FT8は7.041で活発に更新されています。もともとデジタルモードとも言ってよいCWからもニーズがFT8に対して流出しているように感じますが、国内にぎやかに交信がなされています。CWがほとんど聞こえないような状態でもFT8は活発に交信があります。出力も50Wもあれば国内十二分だと思います。
CWはバンドの注目性勘案7.010-7.015あたりでCQを出すことにだいたいしています。RBN(Reverse Beacon Network)でバンドの使用状況を確認して、空いているところにCQを出すようにします。サイクルがよかったころは日中のピークの時間帯は0.25KHzごとに並んでいたのを思い出しますが、いまはがらんとしています。CQを出しても応答が少ないのが正直残念です。早くサイクルが上がってきて国内びっしりCWの局が並んでいることを心待ちにしていますが、その間、私なりにCQは出していこうと思っています。
RTTYはあまりやっていませんが、参加者が少なく空振りとなるケースが多いのが実際です。RTTYの伝播はCWと比べて悪いわけではないのでは、と思っています。参加者が少ないので相手が見つからないのが本当のところです。RTTYをやるにはそれなりの準備が必要なため、であれば、とういことでFT8に参加者を取られてしまうのかなと思います。ただ、RTTYは自分の好きな文章を発信できる大きな特徴があります。コンディションがよくなってもっと参加者が増えることを期待したいと思います。同じく、時々CQ出していきたいと思います。
JH1DOMはあまりこのバンドではDXを狙うことはないのですが、韓国あたりからはそれなりに入感があることがあります。国内が開けていないときは海外が聞こえてくるときがあります。聞こえていたら応答すると取ってもらえることがあります。時間にかかわらず覗いてみてはチャンスを見つけてDX、そんな感じで考えています。ちなみにCWで米国本土(多数)、ハワイ、ブルガリア、ウルグアイ、ポーランド、チェコあたりと過去3年間でつながっています。
(最終更新2020年9月13日)
JH1DOMの実感 ・・・ バンドごとの特徴 7MHz