10MHzはいわゆるWARCバンドの一つで、帯域幅が広いモードは認められていません。基本はCWとデータです。
HF全バンドの中で最も参加者が限られているバンドの一つかなと思います。これは、このバンドが2アマ以上でないと認められていないのと、モードがCW(あるいはデジタルデータ)に限られていることにあります。
ただ、伝搬状況はコンデションが良ければ7MHzと大きくは違いません。ただサイクルボトムでは東京はじめ国内のMUFが7MHzくらいまでしか上がらず、10MHzでは国内は厳しいところでした。少しコンディションが上がってくると、遠距離を中心につながるようになります。
コンディションが良かった前回ピークのころのCWはというと、7MHzが朝方から次第に開けて来て、国内が普通につながるようになるとCWではCQを出すところがないほどバンドがぎっしりになっていました。コンテストでない状態で、250kcずつに各局が並んで交信をしている様子は、現在からは想像しにくいですが、そんな状態でした。当局程度の設備ではなかなかその中では戦えないので、バンドが開ける前から7MHzでCQを出して場所を確保して、それでもバンドが混雑してくるとQRMなどで撤退やむなしとなりますので、そうなると10MHzにQSYすることにしていました。
10MHzは10MHzでたくさんの交信が成立しました。7MHzと違い、10MHzはCWの専用バンドでもあり、また、上級資格が必要なため、なんとなく落ち着いた感じがするバンドとなっていました。遠距離とつながるのもいい感じでした。ノイズも7メガと比べると全体にレベルが低く、特に8エリアや6エリアとはつながりやすいバンドだと思いました。
FT8がモードとして発展する中、10MHzも改めてバンドとしての注目は上がったかなと思います。
7MHz同様、ボトム近辺のコンディションでもつながるところがポイントです。Esなどは不要なところが強みですね。
サイクル25が21年からは上昇気流に乗ると聞いています。
長年の沈黙を打ち破り、10MHzがあらためて活性化される時が近づいてきました。CWだけでなくFT8の存在もこのバンドの味方です。
ぜひ30mバンドで皆さんをお待ちしていますのでよろしくお願いします。
JH1DOMは10MHzでは主として10.125から10.130あたりでCWでCQを出しています。
また、RTTYを始めてからは10.130より上でたまにCQを出しています。
FT8は10.136が周波数です。
聞こえていましたら、お声がけください!
(最終更新 2020年1月29日)
JH1DOMの実感 ・・・ バンドごとの特徴 10MHz
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