SWL Reportを受け取ったら

1. SWL Reportの実際

当局が受け取った実物のSWL Reportです。
チェコ共和国から来ています。


皆さんはいかがでしょうか。
個人的経験だと0.1%くらいの割合で、国内・国外からSWL Reportが届くように思います。また、どちらかというと海外から来るほうが多いようにも思います。

JARLから来る隔月のカードの中に交じっているので、「あれっ??」と一瞬思いますが、なかなか手に入らない貴重なものだとうれしく思います。

皆さんは以前BCLなどされていませんでしたでしょうか。
当局も一時期、はまっていました。そしてBCLはベリカードを集めていました。
ベリカードとは、他ならないSWL Reportへの返信ですね。ただし発行者は個人でなく団体としてのラジオ局でしたが。
そしてそのベリカードの発行者に自分がなるというのも、胸が高鳴ります。




2. 対象となった交信の記録

対応するハムログの記録は左の通りです。
チェコからのレポートですが、交信そのものは日本とタイです。

この交信ですが、18MHzのCWです。
しかも18.093は、比較的バンドの右端で、あまり国際的な通信に使われていないところかなと思います。
そこへタイから応答があったことがこの記録を見ると想像ができます。
その時点での当局の慌てようが目に浮かびますし、よくぞとれたものだと思います。


しかも、QSLがSM6NT経由と記録されています。
海外局と交信するとそれなりの頻度でQSL Managerの指定をされることがありますが、この時もそうだったようです。
ちなみにこの時の交信のテキストの記録が残っていますので掲載します。


余談となりますが、当局、CWでもフォーンでも、一応交信の記録をとるようにしています。
CWは文字をこのようにタイピングします。
フォーンは会話の内容をざっと記録しています。
二度目三度目のときに参考になります。
この交信では、先方は559でレポートを送っています。ハムログが599で記録されているのは、すでに紙のカードをこの局から受け取っていて、それに599と記載されていたためです。当局は交信証を優先させて最終記録とする方針にしています。
それで、文章の2行目となりますが、先方は当方のハンドルネームを読み取り、VIA BUROと打電されたと思われます。そのあとこちらの記録が途切れているのは、QSL Managerの指定があったため、おそらく、急いでインターネットで情報を確認したのだろうと想像します。やや邪道感はありますが、現代の交信においては、それでよいのかなと思います。南の島や東南アジアのリゾート地からのオンエアではよく(?)見かけるところです。

驚きなのが、これがその時点でチェコ共和国において聞こえていた、ということです。
このころはいつになく太陽活動が活発で、高めのHFで海外と珍しくつながったころであると記憶しています。
世界を見渡すと、そういったチャンスをこういった形で狙っている人がいるんだなぁと感動します。

3. SWL Reportへの対応

以上、いったんその時の交信の状況などを改めて思い出して楽しんだら、SWLへの返答を準備します。
交信証同様、無線局としては必ず発行しなくてはなりませんね。
当局は一般のRADIO向けの交信証を若干修正して、使っています。

左がそれにあたります。
左上はTo SWLとします。そのあとに、SWLのコードを書きます。
発行番号はハムロングの交信番号に枝番をつけて出すことにしています。
通信の詳細はRSTレポートの代わりに、交信の相手局を記載します。
また、文面には、また聞いていただくことを楽しみにしています、と文言を修正します。

これでほかのカードと合わせてJARLへ送付すればOKとなります。

若干、別作業になるので、ちょっと面倒に思って後回しになりがちですが、やっぱりすぐにきちんと対応するのが良いと思います。

短波による国際放送は通信手段の発達、特にインターネットの進化で多くの場合衰退の方向になったかなと思います。QSBを伴いながら何とか聞こえる、ということの「意味」は、「つながって当然」の現在のデジタル技術の前に、道を譲った部分もあると思いますがそれでも、根強いBCL/SWL人気は今も健在かなと、こういった機会に感じます。

交信相手局だけでなく、暗号化が禁止されている無線では、その交信を傍受している人にも、無線交信の楽しみ広がってほしいということを意識しながらオペーレーションしたいと思います。

皆様の何かのご参考になれば。



(最終更新:2021年6月30日)












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