第二級アマチュア無線技士になりました
第四級アマチュア無線技士資格の取得 私は、2011年夏、アマチュア無線技士の資格を取得しようと考えました。 資格取得は、国家試験を受験するか、あるいは講習会に出かけるか、ということであったので、自分は講習会を選択しました。 講習会は、9月下旬に東京・巣鴨のJARDで行われました。刺抜き地蔵のすぐ裏手です。教室一杯の受講生とともに、二日連続の講義を聴きました。教科書と問題集をその場でもらい、ぱらぱらとめくってみましたが、果たしてこの内容で試験を受けて合格するものか、非常に不安になりました。ただ、平均的な合格率が大変高いので、どういうものかと思いましたが、結果的に講習を受ければ、まずは合格するように教えていただけることは良くわかりました。 講習会の費用は、2万円強かかったと思いますが、二日間いろいろと教えていただけることや、その後の免許申請を併せて手続きしてもらえることなどを考えると、自分は、直接国家試験を受けるのと比較して、特別に高いという感覚はありませんでした。 免許は、一ヶ月あまりかかり、11月10日付で発行されました。 リグの購入、免許申請、JARLへの加入などの手続きを行い、局免の到着が12月、実際に電波を出すことになったのは、2012年の1月にはいってからとなりました。 第三級アマチュア無線技士資格の取得 4アマの受講中から、3アマ資格の取得は考えていました。 ひとつは、3アマを取得するように、4アマの講習会の講師の方が強く勧められていたことに同感できたことがありました。やはり、4アマでは電信もできませんし、出力も限定的ですから、自分としても、講習会で免許が取得できるのなら、とってしまいたいと思い、4アマの免許の到着をまって直ちに3アマの講習会を申し込みました。 3アマの講習会は1月の上旬にありました。この講習会は一日だけで、朝から夕方まで改めて無線工学・法規の講義を受けることになります。 一応事前課題としてモールス符号の暗記を要求されていますが、実際には不要かと思います。もっとも、自分は、講習受講時であれば、問題なく欧文の受信はできる状態ではありました。 3アマの講習では、講義全体を通して、3アマが中級資格であり、法令を遵守した運用を心がけるように繰り返し強調されていたことが記憶に残りました。 また、電信の魅力に関しても、アマチュア無線の先輩として講師の方に語っていただき、大いに感銘を受けました。 若い人から、年配の方まで、教室一杯の聴講生でした。 こちらのほうも無事、修了試験に合格しました。 受講料は2万円弱ですが、4アマ同様、自分としては国家試験をうけるのとどちらが安いか、といわれれば、なんともいえないように思います。 個人的には、やはりOMのお話を聞けた点で、特に、受講してよかったと思います。 第二級アマチュア無線技士資格の取得 4アマ講習会の受講のあと、上級資格への挑戦に関して検討を始めました。 別に勉強することが嫌いでもありませんし、2アマでないと出られないバンドの存在や、出力の規制などを思うと、取得してみるかという気持ちになりました。3アマまでは、講習会で取得するつもりでしたが、果たしてそれで「アマチュア無線技士」と名乗ってよいのか、という変な疑問もありました。やはりアマチュア無線技士たるもの、晴海まで行って国家試験を受けて通ってなんぼ、という感覚もありました。 一応、一アマ合格を目標に掲げ、無線工学の教科書をまずは買って来て勉強を始めました。無線工学の教科書に関しては、ところどころ当然の前提とされている工学的な知識が不足しているところがあり、読み込むのに苦労しました。CQ出版社の『解説・無線工学』がそれですが、2011年の11月の途中から勉強を始めて、一日に一時間ないし二時間くらい毎日勉強して、なんとか12月末に読み終わりました。ただ、理解が難しい部分がたくさんあり、この本は、1アマ・2アマ共通の教科書ですが、はたして、一アマの試験(4月)に間に合うかどうか、不安でした。 ちょうどこのころから、それまでスローだった会社の仕事が急に忙しくなり、体力的にも勉強に避ける時間が激減する状況となったことも影響して、いろいろと考えた結果、一アマ受験は断念することにしました。実際のところ、アパマンハムで200Wを超える出力を出す必要や、そもそも市販のリグでそのようなものがないこと、自分のアマチュア無線スタイルなどを考えた結果、一アマをとる実質的なメリットは急には見つからない、と結論しました。 二アマに目標を切り替えてからは、法規(こちらは法規集を購入しました)も含めて、もっぱら問題集を中心に勉強しました。二冊ほど買った問題集を繰り返しときなおしました。3回は少なくともときなおしたと思います。 試験の直前は、過去問をだいぶやりました。だいたい平均すると9割くらいは点数が取れるので、試験を受けるころにはまず合格するであろう自信はありました。 そうして、ネットで申し込みをすませて、4月、晴海まで受験に行きました。 試験会場には300名くらいの受験者が来ていました。確か二部屋使っての受験でした。自分は年齢はまもなく半世紀になろうとしていますが、受験生の平均年齢よりは若く思えました。小学生か、あるいは中学生かと思う人も中には混じっていましたが、受験生の中心は明らかに「初老」の男性群でした。 午前中は法規の試験でした。試験時間は2時間半あるのですが、自分は、退出可能となった1時間ですぐでました。概ね、過去問の繰り返しで目新しい問題はなかったように思いました。 午後の試験まで時間があったので、近くのコンビニでお弁当を買って、隅田川沿いまで歩いて出て、川沿いに設置してあるベンチで昼ごはんを食べ、持ってきたハンディ機を取り出して移動運用してみました。本当に天気のいい日で、今年一番の良い日だったと思います。 午後の試験は無線工学でしたが、こちらのほうも意外な問題はありませんでした。 ネットに発表になった模範解答と照らし合わせてみて、法規は満点、無線工学は125点満点中、1点だけ落として124点でした。 4月の下旬に合格通知が来ました。すぐ、免許の申請をして、免許が届いたのが6月に入ってすぐでした。引き続き局免の申請をおこない、6月28日付けで免許がおりました。 実際、勉強してよかったと思います。40年前、本屋の立ち読みで挫折した、抵抗やコンデンサの計算方法、今回はばっちりでした。位相が進んだり遅れたり、ばっちりです。40年来のトラウマを、1点はかけましたが、吹き飛ばしました。 |