10MHzはいわゆるWARCバンドの一つで、帯域幅が広いモードは認められていません。基本はCWとデータです。
HF全バンドの中で最も参加者が限られているバンドの一つかなと思います。これは、このバンドが2アマ以上でないと認められていないのと、モードがCW(あるいはデジタルデータ)に限られていることにあります。

伝搬状況はコンデションが良ければ7MHzと大きくは違いません。一方で前回のサイクル24末期の黒点極小期では、東京はじめ国内のMUFが7MHzくらいまでしか上がらず、10MHzで国内は厳しいところでした。現在(2025年5月)はサイクルピークと思われ、東京のMUFはピークで14MHzに届くくらいですから、国内であれば普通に遠距離がつながります。

前回サイクル24のピークの頃のCWはというと、7MHzが朝方から次第に開けて来て、国内が普通につながるようになるとCWではCQを出すところがないほどバンドがぎっしりになっていました。コンテストでない状態で、250kcずつに各局が並んで交信をしている様子は、いまでは想像しにくいですが、そんな状態でした。当局程度の設備ではなかなかその中では戦えないので、バンドが開ける前から7MHzでCQを出して場所を確保して交信しますが、それでもバンドが混雑してくるとQRMなどで撤退やむなしとなりますので、そうなると10MHzにQSYすることにしていました。
10MHzでもCWの愛好者は多くたくさんの交信が成立しました。7MHzと違い、10MHzはCWの専用バンドでもあり、また、上級資格が必要なため、なんとなく落ち着いた感じがするバンドとなっていました。遠距離とつながるのもいい感じでした。ノイズも7メガと比べると全体にレベルが低く、特に8エリアや6エリアとはつながりやすいバンドだと思いました。

FT8がモードとして発展する中、10MHzも改めてバンドとしての注目は上がったかなと思います。FT8の交信では、国内相手が見つかりやすいバンドで、どちらかというと隆盛方向では、と感じます。

最近はFT8が全盛で全体としてCWの交信数は大きく減っていると思います(少し古いですがARRLの記事をリンクしておきます)。しばらくアクティビティが低かったのではっきりは申し上げられませんが、「日が昇ってくると250KcごとにCQが出ている7MHz」ではもうないと思います。
そんな中、10MHzのCWは、私の見るところ、前回ピークと変わらず参加者多いと感じます。
私も時々出ています。
ぜひ30mバンドで皆さんをお待ちしていますのでよろしくお願いします

JH1DOMは10MHzでは主として10.125から10.130あたりでCWでCQを出しています。
また、RTTYを始めてからは10.130より上でたまにCQを出しています。
FT8は10.136が周波数です。
聞こえていましたら、お声がけください!


(最終更新 2025年5月5日)



JH1DOMの実感 ・・・ バンドごとの特徴 10MHz

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