(概況)
JH1DOMの交信数は2025年3月まで、開局以来延べ18,122交信となっています。無線局単位では8,124局の皆さんと交信をさせていただきました。とっても素敵なことだと思います。
この間、アクティビティは上がったり下がったりで大きな変化しています。仕事が忙しい時期は、無線はできません。ただ、無線ができないほどに忙しいのも、何かおかしいと思います。私も還暦を超えてきたこともあり、仕事と暮らしのバランスをもう少し考え直したほうが良いかなと思っています。
開局して丸13年が過ぎましたが、この間の一番の出来事は2010年代終盤のFT8の普及だったかなと思います。長らく太陽黒点がゼロ交信を続けていた時は、まずDXは無理でしたが、FT8の登場でDXは手に入りやすいものへ大きく変化しました。当局も2019年に入ってからはFT8に対する取り組みの開始し、交信ペースは大きく伸びました。熱狂から5年余りの月日が流れ、FT8も見ようによっては「一巡」的な感じを受けることもありますが、いつ見ても、どのバンドでも交信が「見える」のは素晴らしいことだと思います。
当局は2025年に入り、改めて、アクテビティを復活させてきています。しばらく離れている間に浦島太郎になった部分もあろうかと慎重になっていますが、無理のない範囲で頑張りたいと考えています。
(モード別)
当局の活動状況はモード別にみると全体の5割はCWとなっています。
CWは、デジタルモードに押されて、明らかに下火になりつつあるなと思います。一方でコンディションが良いこともあり、根強いファンが各バンドでワッチされているようで、出れば応答を戴けるかとは思っています。
CWはモールス符号を覚えることが高い参入障壁です。ただ、古い考えではありますが、CWができてようやく本当の無線家の仲間入りかなとも思います。ぜひともますます多くの人がCWの世界に入ってこられることを期待します。当局は「LOVE、CW」です。
次に多いモードはとうとうFT8となりました。おそらく遠くない将来にトップに躍り出るだろうと思います。FT8をアマチュア無線と呼ぶかどうか、このモードが好きかどうか、様々なご意見あろうと思いますが、今はFT8を除いてはアマチュア無線は語れないと思います。非常に多くの方が、参加されているこのモードに私も遅れずついていきたいと思っています。
その次に多いモードはフォーンです。
細区分の各モードを合算して全体の四分の一ほど占めています。
細区分でいえば、FMとSSBが圧倒的多数で、AMとDVがわずかに成立しています。
FMかSSBかはバンドごとの性格で決まっている部分があり、また好みもあり、当局の場合は430や1200はFM、2mはSSBが中心となっています。144FMはひょっとしたら衰退しつつあるのでは、と不安に思うことがあります。1200はIC9700の発売がきっかけとなり、需要が高まったにちがいないと見ています。
一方でAMやDVは独自の地位を獲得できていないのではと思います。当局もたまにCQを出すにとどまっています。独自の地位や、レピーターの利便の向上など工夫が必要かなと漠然と感じています。もっとも、ここ2年ほどはあまりフォーンをやっていなかったので、今のフォーン交信がどんな風なのか、ちょっとわからないところもあります。また、アップデートするようにします。
RTTYもやっています。ただ、相手を見つけるのが年々難しくなっている感じです。自由な交信ができるいいモードなのですが・・・。根強いファンもいらっしゃるので、たまにつながるのを楽しみに、空振り覚悟で時々信号を出しています。またPSK31に関しては、わずか1局としか交信が成立していません。是非また、と思っていますが、スケジュールしないともうむつかしいかもしれません。
(バンド別)
JH1DOMは各バンドまんべんなく出ることを目標として、「バンドローテーション」と称して計画的に各バンドに出ています。
そんな中、第一位・第二位はほぼ同数で7MHzと50MHzになっています。今となっては過去の話となりましたが、サイクルボトムの時は7MHzまでしか通信につかえず、結論、電離層を使うのならこのバンドなくして無線は成り立たないといえるかと思います。さらに国内専用の周波数がFT8に設定されているのは叡智でした。あらためて7MHzの魅力を高めました。最近7MHzのCWでCQを出しますが、なんとなく応答力が乏しくなったと思います。以前は250Hzごとにずらっと並んで交信していて、少し上のほうの周波数に行くと目にもとまらぬ速さで和文のCW交信がされていたのですが・・・。ただし、ワッチ不足かもしれません。その場合はご容赦ください。50MHzは、コンテストでよく出るので、交信数が大きくなっています。いいバンドなのですが、最近はなんとなく静かな気がします。気のせいかもしれませんが…。
第三位・第四位は430MHz・144MHzです。当局にとってフォーンといえば、このバンドでしょうか。しばらく遠ざかっていますが、味があるこの二バンド、またフォーンも含めて復活していきたいと思っています。
これに続いているのは10MHzになります。CWとFT8ですが、特にCWが変わらずにぎやかに思います。ほかのバンドも、バンドローテーションで順に出るようにしています。WARCバンドも、FT8の出現でそのモードではにぎやかです。また、3.5MHzも意外に交信が成立します。FT8も専用周波数が確立していてやりやすいですね。当局設備はいかんともしたいところがありますが、それでも楽しんでます。1200はIC9700以来の活況はまだまだ続いているかなと思っています。
(総交信距離)
総交信距離はFT8の出現で飛躍的に伸び12.3百万キロになりました。
一生を終えるまでに交信距離で金星(最接近時42百万キロ)に到達するのが当局の目標です。かつては途方もない夢が、ひょっとして夢でもないのでは、と思えるようになりました。
一交信あたりの平均的な交信距離はコンテストで短距離通信が多い中700㎞に近づいてきました。金星まで残り4万交信くらいでしょうか。年2000局なら20年。いけるかもしれません!いや、必ず到達できます。交信距離のここの所の伸びはFT8の後押しとなります。DX狙いではありませんが、引き続き当局は世界のハムに交じって臆せず交信に取り組んでいきたいと思っています。その意味でFT8の存在は力強い味方だと感じます。
サイクル25はすでにピークを過ぎたのかなとみています。落ちきるまでが頑張り時かなと思います。
(最終更新 2025年3月30日)
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