【雑記】日商簿記3級に合格

 20201219日(土)

 コロナで中止となっていた日商簿記3級ですが、CBT方式にて新たに試験を実施すると言うことになり、この14日から運用が開始されました。
知識整理もかねて受験を企画していましたが、本日、ほぼCBT世代の一期生として受験して無事合格しました。会計に関する業務に携わるのにあたり、必要な知識を備えていることを証明するのにとてもよい資格だと思いました。

 


日商簿記3級の受験
あるきっかけから少し会計と関係ができ、そういえば子供の頃から聞いていた日商簿記の試験を一度きちんと挑戦してみようか、という気持ちになりました。

テキスト
日商簿記3級に関しては日本商工会議所がHPで推薦している図書を購入しました。
テキストと問題集、その解答の3冊組です。
試験合格にはこれだけ勉強すれば、まず十分ではないかと思います。

勉強
テキストを読み、問題を解く。単純ですがこれを繰り返しました。
全体を終わるのに費やした時間は40時間くらいだったと思います。ただ、私は会計に関してはある程度の予備知識がある関係で、速やかに学習が進みましたが、これが会計で初めてということであれば、もう少し時間がかかるかもしれませんし、わからないところはどなたかに聞くのが早いところもあるように感じました。ネットでは5070時間と出ています。

学習内容
簿記に関する基礎知識を幅広く学ぶ入門編としては絶好の試験、資格かと思います。
ただ、例えば減価償却の詳細や棚卸資産の評価などは取り上げておらず、おそらく上位資格の試験範囲かと感じます。
日商のHPでは「業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。」とされています。

試験はまぐれでは通りませんので、難易度はそこそこあります。合格率は5割前後のようです。きちんと勉強すれば必ず合格すると思いますが、いい加減な勉強では落ちるだろうと思います。従って、この資格の保有者は、会計に関して必要な知識をバランス良く備えているとともに、社会人として会計に関する業務に当たることについて真摯な取り組みをすることができる人、と評価できると思います。また資格の保有がそれを物語るため、取得することの意義は大きい資格と考えます。

JH1DOMの受験体験記
受験勉強を始めた頃は従来のペーパー試験がコロナで中止の状態で、それに対応するためCBT方式でやる、ということでした。その後、11月下旬に申し込みが始まりましたので勇躍申し込んでみました。ペーパー試験も並行して再開されるとのことでしたが、来年に入ってとのことなので、間延びするのもどうかと思いCBTで結論をつけようとおもいました。
受験範囲の個別の学習事項はたいてい別の機会で知っていることが多かったのですが、電子記録債権・債務の取り扱いや消費税の取り扱いなどは、新しい知識となりました。
試験技術の意味では、個別項目はさておき、旧の試験では二問程度出る集計問題(仕分けをした上で精算表や財務諸表を作る問題)は速度と厳密な正確性がエクセルなしで求められる点、単に知識だけでなく集計技術が問われることが総合問題を解いてわかりました。総合問題は、急いでやると雑になって間違ってしまうことが多いです。したがって丁寧に慎重に行くのですが、そうすると時間が足りなくなります。限られた時間で一発ゴメイに合わせる方法を考え出すことに注意して、消し込みの手順などをコンピューター受験であることも想定しながら準備しました。当たり前のことですが、すべての仕分けをきちんと書き出し、順に丁寧に潰していくのが結局最速だと思います。

試験の合格水準は7割ですが、会計の業務の実際から考え、7割ではあまり意味がないと思い、満点を目指して問題に取り組みました。実際の受験は、総合問題が一算でゴメイにもなり、ある程度自信はあったのですが、結果は97点となりました。ちょっと残念でしたが、まずまずかなと思いました。

CBT試験とペーパー試験の差に関しては、SNSなどに上げないように指示があったのでいたしませんが、公式テキストをきちんと勉強して問題集を全部解けばまず間違いなく合格するだろうと思います。