JH1DOMは2019年4月に、これまでVUで使ってきたIC7000Mにかえて、IC9700に切り替えました。
一月に注文して実に3か月待ちました。何かものを買うのでこれくらい待つのは初めての経験で、IC9700へのアマチュア無線界の強い期待を感じました。
リグは岐阜のCQオームさんで購入しています。
IC7000Mは「GENERAL COVERAGE」があって何かと便利なので、いったん引退後7月に復帰しています。オールバンド・オールモード機はいろいろと使えます。
以下、IC9700の使用実感をお伝えします。

サイズ・・・
IC7610と比較してコンパクト。
IC9700のサイズはIC7610と比較して右の写真のとおりです。大きすぎることはありません。コンパクトです。
当局はカラーボックスの上に乗るのがIC7610を持つことができる理由で、その上にIC9700を乗っけて使っています。重さ的には問題ないものと思っています。
なお、IC9700はIC7000Mと比べるとそれでも大型です。本格感ももちろんあります。

デザイン/端子類・・・
上位機種のデザインを採用。ただし、コンパクト。アンテナはバンドごとに別端子。
IC9700のデザインは基本としてIC7610と同じです。確かにボタンの数が少なく、例えばバンドは専用のボタンで選択できずタッチパネルで選択するような方法がとられていますが、大まかに言ってIC7610的なボタン配置です。したがって、ICOM派の方には取り扱い説明書を読まなくてもある程度は操作ができるものと思います。
バンドは専用ボタンがないために、タッチパネルで切り替えますが、使い勝手はそこそこかなと思います。IC7000Mが付属のおにぎりマイクでバンドの切り替えができたのは当局としては便利だったように思います。
IC9700のマイク端子はIC7610と同じ8ピンで前面にマイク端子があります。写真のように配置すると前面のマイク端子は若干じゃまっけのような気がします。そもそも8PINのマイク端子が入力目的で必要なのかな、と思います。モジュラージャック/背面でもよかったのでは、という気がします。当局はIC7610につないでいるスタンドマイクSM-50を9700でPHONEをやるときにはつなぎなおしています。若干手間がかかるのが難点です。付属のハンドマイクはありますが、重いのとらせんになったケーブルがちょっとじゃまかなと感じています。
一方でエレキーの端子はIC7610と異なり背面にあります。背面のジャックの抜き差しはご覧のスペースでは若干面倒です。さらに、このジャックですが、ミニジャックでIC7610が普通のステレオジャックであるのと異なるため、単純な抜き差しだけでは交換できません。当局は背面のミニプラグの入力端子からミニプラグ・オス−ステレオプラグ・メスのアダプタを買ってきて前面まで回してきて切り替えるようにしています。
IC9700の、私が思う一つの弱点は、アンテナが144/430/1200でそれぞれ別になっていることです。これはデュアルワッチを可能にするための設計だと思いますが、3バンド兼用のモービルホイップを上げている私としては、「アンテナを3本立てるの?」という意味かと考えました。当初は3バンド兼用のモービルホイップを無線機の手前でアンテナ切り替え機を入れてバンドごとに切り替えを行うことにしていましたが、トリプレクサを使うことで解決することに気が付き、現在はコメットのCFX-431をアンテナとリグの間に入れて一本で2バンドのデュアルワッチが可能となりました。なお、430と1200に関してはリグの端子はN型のコネクタとなっており、通常M型であるアンテナ類とは異なる対応が必要で、結局M型−N型のアダプタを買ってつなぐことになりました。私が持っているYAESUのVX-8Gがアンテナ一本で普通にデュアルワッチができることを思うと、何等か工夫ができたのではないかな、という感じがします。
IC7610にも設計されているBタイプのUSB端子があり、音声を取り込めるようになっています。これによりパソコンとつなぐことでCW/RTTY、そしてFT8がパソコンから操作できることとなります。今となっては欠くことのできない設計とは思いますが、やはり便利です。
総じて若干セットアップに追加の作業とコストが必要ではありますが、ICOM派には満足のいくVU機であることは間違いないかと思います。

操作

やや雑多ですが気が付くごとに感想を付け加えていきたいともいます。
IC7610同様、操作は一部はタッチパネル、一部は専用のボタンに割り当てられています。機材が小さい分IC7610と比較すると少し整理されている感じではありますが、全体感はおおむね変わらない印象です。いろんなものが小さいので、IC7610と比べると重厚感は薄れてフレンドリーな感じがします。
上にも書きましたが、バンドの切り替えに関しては、専用のボタンがあったほうがよかったのでは、という感じはします。
SSB時に欠かせないRITが独立のボタンとマルチダイアルとの組み合わせになったのは助かります。IC7610はRITは専用のダイアルが割り当てられているくらいです。
PHONEのCQを録音して出すことができるようになったのは助かります。同じことを何度も言う手間が省けるとともにアパマンハムとしては家族の迷惑が多少でも減ることは大変に助かるところです。これに関連して調べ切れていないだけかもしれませんが、録音済みのCQを流すことや止めることはIC7610はキーボードをUSB経由つなぐことでキーボードから制御できましたが、IC9700にはないようです。したがって、連続的にCQを録音から出すとき、応答があるとリグにタッチして音声の自動発信を止めなければならないのですが、若干面倒です。これはほかの自動送信機能に関しても、リグからの操作ができるとよいなと思います(遠隔操作のキーボード接続)。
バンドスコープが標準的に見えるようになりウォーターフォール方式になったのは良かったと思います。確かにIC7000にも機能はあったのですが、リアルタイムで見られるのはやはり助かります。
パソコンからIC7610とIC9700にUSBのハブを経由して接続してFT8やDSCWの操作をしています。若干設定に手間取りましたが、今は何とか解決が付きました。パソコン経由の操作に関してリグた対応してくれるのは助かりますし、一つのパソコンから複数のリグにつながってワークできるのはこれも助かります。究極同時に複数の交信ができることにもなりますし。



(2019年8月5日更新)



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IC9700評