5バンドアンテナ HV5Sについて

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JH1DOMはアパマンハムです。
アンテナは、モービルホイップをしています。ベランダ設置器具で手すりに固定して、そこから同軸ケーブルを引き、エアコンの排出口を借りて現在三本室内に同軸ケーブルを引き込んでいます
。アンテナはモノバンドのものを使うことが多いのですが、難点は、バンドが変わると外に出てアンテナを変えたり調整をしたりしなければならないことです。普段であれば特に問題はないのですが、寒かったり風が強かったりすると大変です。

できれば簡単にメジャーなバンドをざっと見る、ないしは多少でもそれで交信できる簡単なマルチバンド物がないかということで購入したのがこのアンテナ
HV5Sです。アンテナ一本で7/21/50/144/430の5バンドをカバーできます。
また、サイズもコンパクトです。我が家のベランダは手すりから天井までの高さが1.5メートルほどなため、長いアンテナは使えません。そういったことも選択の要素となりました。

実際の使用感は以下の通りです。
144MHz/430MHzに関しては、専用の2バンドものアンテナと比べてやや性能が落ちるのではないかと感じます。これまでの経験から考え59で入るべきところ必ずしもうならないケースや、同時に呼び掛けた時のとってもらえないケースの増加を感じます。もっとも、最近は430MHzについては、徹底してローパワー運営をしているのでそのせいかもしれませんが、体感としてやや落ちると思います。
記載によれば、HV5Sの430MHzの利得は4.3dBiとあります。例えばコメットのCSB7700などは430MHzで6.9dBiありますから、数字通りかもしれません。これもあって、2017年末にかけてJH1DOMはアンテナを増設し、UHFに関しては専用のアンテナを出すこととしました。もっとも、HV5Sがダメなわけではまったくありません。ごく近くに別のベストがある、ということにすぎません。
また、7MHzに関しても飛びという意味ではモノバンドのモービルホイップと比べると残念ながら性能が落ちると思います。当初はそんなに違わない印象を持っていましたが、RBNの報告を見るとものバンドのほうが相当に送信能力は上、と思われます。その差は10dB程度あるものと思われます。その差が実際のQSOに与える影響は取り組み次第と思いますが、小さくない、というのが実感です。
21MHzと50MHzに関しては、これまでの運用実績から考えて、モノバンドホイップに対して少なくとも大きく劣後しているとは思っていません。

インターフェアのことがあるため、こちらからCQを出すときはできるだけモノバンドのホイップをしっかり整合させて使うようにしています。その点でややHV5Sはエレメントの調整が六角レンチでねじを緩めて伸び縮みさせて締めなおすため、手間がかかり、いちいちアンテナ側で調整するのは意味がないように思っています。一番使うところを中心にアンテナを調整し、送信機のアンテナチューナーでSWRを落として使っています。その意味で何らかの送信側のロスはあるだろうとは思いますが、アンテナの長さが問題になるのは7メガだけかもしれません。

以上を踏まえJH1DOMは、別途記事を上げていますが、アンテナを3本に増設し、一つは144/430/1200用、今一つはHFモノバンド用として、三本目には基本的にHV5Sを設置することとしました。この装備で常時6バンドはカバーできることになります。

HV5Sを導入したことで、アンテナの交換の手間はぐっと減りました。7/21/50と出られれば、ほぼメジャーなところはカバーできていますから。
なお、HV5Sはアースが必要なアンテナです。当局はベランダ手すりがアースの役割を十分に果たしてくれているため、支障なく使えますが、ほかのアースが必要なアンテナ同様、グラウンドが取れるかどうかは導入にあたってのカギになるかと思います。
また、HV5Sをシャック内で別のオールバンド無線機(一般交信にはあまり使用しなくなったIC9000Mに当局はつないでいます)と接続することで、ジェネラルカバレッジ用の無線アンテナとしても利用できます。FM放送や羽田の航空無線など、これを使って聞いたりしています。



以上が結論です。
ご検討されている方がおられたら、上記の通りですので、何かのご参考にしていただければと思います

当局はこれらを踏まえて使い分けをしながら活用しています。
購入4年、満足度高いです。


(2022年11月27日)