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JH1DOMの実感 ・・・ バンドごとの特徴 24MHz

(概要)
24MHz帯はいわゆるWARCバンドの一つですが、普段はあまり交信されていと思われますが、FT8の普及で少し様相が変わってきていると思います。
当局も時々CQを出しますが、FT8以外ではなかなか交信が成立しません。空振りが多いのが実際です。
当局も1.5万回あまりの交信のうち、24MHzの交信は200局に届いていません。

(装備)
24MHzに当局はダイヤモンドのものバンドモービルホイップで対応しています。
WARCバンドは市販のアンテナの品ぞろえが少なく、おそらく、それ故に出られない方も少なからずいらっしゃるであろうと思います。
ただ、ここまで周波数が上がってくるとアンテナ依存の伝搬というよりはコンディションに依存する部分が強くなり、アンテナがそこまで重装備でなくても交信はでき易くなってきます。ただ、やろうにも装備が売っていない、というのが実情かと。当局は現状持っていませんが、ワイヤーアンテナなどを使うのもよいのではないでしょうか。


(伝播状況)
ハイバンドの伝播であり、遠くまで省電力で飛びやすいと思われます。
実際当局のこのバンドでの海外は近隣のアジアを除くとオーストラリアのほかニュージーランドやソロモン諸島とつながったことがあります。ソロモン諸島は普通に国内向けに読んでいたらいきなり応答があり、H44MS局だったのですが、数字が二つ続いているところがどうしても取れず(英語のSSB交信)本当に苦労しました。先方も我慢強く答え続けてくれ、こちらも邪道ではありますが、インターネットの検索などで局名に察しがつき、交信成立に至ったものです。という風に楽しめる(?)ことがあるバンドとなります。
そのほか、FT8を始めてからでは、ケニアとつながったことがあります。
地域としてのアフリカとはほとんどつながったことのない中、千載一遇のタイミングをつかむことができました。関連のバンドでご紹介させていただいていますが、メインストリートバンドの7や14では、なかなか日本からの微弱電波局が、とってもらえることはむつかしい事情があるだろうと思います。ところがこういったバンドでは需給関係が緩んで思わぬ遠距離通信が成立するチャンスがあると思います。
ここ二年間ほどの交信記録を見ると、国内より国外交信のほうが二倍くらいできています。国内はつながってもスキップしやすく、つながるならいきなりDX含む遠距離となるのが、当然ではありますがこのバンドの特徴になります。
サイクル25が始まりました。きっとこのバンドも楽しめるだろうと思います。FT8だけでなく、CWやSSBなんかで海外とつながることを期待します。

(使われ方)
このバンドはWARCバンドであることもあり、バンド幅も狭く、普段はにぎやかに交信がされていることはあまりないと思います。
ただ、FT8としては、使い勝手がよいところがあり、以前とはバンドの価値や活性は大きく上昇しているはずです。
21/28と黄金バンドが上下に控えており、人気がないことがかえって希少価値となり、見つけてもらえるなら、思わぬ応答があるケースもあります。当局も何気なくCWでCQを出したら一気にパイルになったことが一度だけですがありました。

(JH1DOMの交信スタイル)
JH1DOMは、24MHzではひと月またはふた月に一度くらいの割合でCW/SSB/FT8でCQを出しています。
上記の通り、以前とは異なり、特にFT8に可能性を感じています。

(最終更新2021年6月12日)